【報告】神戸大学(松葉祥一、中畑寛之) 公式HP映画「哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡」

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【報告】神戸大学(松葉祥一、中畑寛之)

朝、大阪の宿を出て神戸へ。車窓からは山と海に挟まれた街並みが見えてくる。2010年2月8日、神戸大学にて松葉祥一(神戸市看護大学)氏、中畑寛之(神戸大学)氏とともに上映会がおこなわれた(70名ほどが参加)。

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松葉氏は、68年5月の革命的出来事とパリ第8大学の実験的精神が国際哲学コレージュの歴史的背景をなしていることを自身の体験談を交えながら指摘した。パリ第8大学は学位互換なしに外国人の入学を認めたり、バカロレア(大学入学資格)のない者にも門戸を開いていた。これに対して、なぜ日本の68年はこうした開放的な形で継承されなかったのか。

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(松葉祥一氏、中畑寛之氏)

また松葉氏は、美的なもの(イメージ)と政治的なもの(メッセージ)の関係について、前者を後者に従属させる危険性を指摘した。本作が映画なのか、メッセージ集なのか。たんにテクストを読めばよいものを映像化しただけなのか。そうではないとすれば、本作は映画として何であるのか、と本質的な問いを提起した。

中畑氏は、教える側の立場のみならず、学ぶ側の立場もまた映像に残すべきだったのではないかと問うた。

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上野成則(神戸大学)氏は、「コレージュに関する外在的な問題しか描かれていないのはなぜか。学ぶ側や対抗者の言葉もまた挿入した方がよい」と指摘した。続いて、市田良彦(同前)氏は、むしろコレージュの「問題」は本作に十分に描かれていると言葉を継ぎ、各インタヴューイーがモノトーン的に並べられることへの強い違和感を表明した。自身がコレージュで教鞭をとった経験を踏まえて、近年のコレージュが閉鎖的な傾向にあると述べた。

2月4日の筑波に始まり、大阪―京都―大阪―神戸と6日間移動しながら、6回のイベントが終了した。各地の主催者の尽力のおかげで、連日、予想以上の盛会となった。大学教師と学生のみならず、さまざまな方が参加され、懇親会にも残ってくれて楽しい時間を過ごすことができた。また、巡回中には何回も足を運んでくれるリピーターも少なくはなく、毎日一緒に移動しているかのようだった。関西では歯に衣着せぬ批判的な意見を聞くことができて、こちらとしても大変な成果があった。本作の課題と限界が明瞭になり、討論の幅も広がったのである。今後も上映・討論会が続いていくが、あらためて身を引き締めてひとつひとつ実施していきたい。

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[ 2010/02/09 01:35 ] 上映報告(国内) | TB(0) | コメント(-)

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