【報告】ICU国際基督教大学(佐野好則、武藤康平) 公式HP映画「哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡」

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【報告】ICU国際基督教大学(佐野好則、武藤康平)

すでに街が師走の雰囲気に包まれた12月21日(月)、ICU国際基督教大学にて、佐野好則(ICU)さん、武藤康平(同前)さんとともに上映会がおこなわれた(参加者45名程度)。

ICU0.jpg

討論は「国際/基督教/大学」と「国際/哲学/コレージュ」の三項の比較対照を軸に進められた。

まず第一に「国際性」だが、「国際性」はすでに私たちの時代のおいて自明の理となっているがゆえに、もっとも注意を要する表現である。つまり、「国際性」がつねに「ナショナルなもの」の媒介を含むことにどれだけ敏感でいられるか、が重要なのである。

第二に、「基督教の信仰」と「哲学の知」の関係からは歴史的な系譜を考えると膨大な問いが引き出されることだろう。信と知は一致するのか、それとも、対立するのか。デリダは『条件なき大学』において、教授(professeur)の語源にさかのぼって、信仰告白(profession de foi)の要素を強調した。研究教育活動において信と知が切り結ぶ地点においては、さらに行為の要素が介在してくるのではないだろうか。

第三に、「大学」とコレージュのような「大学の外」の関係が問われた。国際基督教大学が掲げる学際的な教養教育と、国際哲学コレージュが掲げる哲学の領域交差もまた、興味深い考察対象である。

ICU2.jpg

佐野好則氏は、実は近年、大学ではちょっとした「教養ブーム」が起こっており、教養を冠する学部学科が新設されている、と診断した。しかし、そこで実践されている「教養」がどれほど成功しているのかはまだ不透明であり、その点で国際哲学コレージュの諸理念は重要な参照点になると述べた。

ICU1.jpg
(今回の会を企画・運営してくれたのはまだ学部2年生の武藤さん)

12月から開始された『哲学への権利』上映会だが、無事に年内の3回を終えた。開催大学以外の大学生や、高校生も含めて一般聴衆も少なからず会場に足を運んでくれているのは嬉しい。上映会をおこなうたびに少なからぬ人々から力をいただき、今後の展望が徐々に開けてくる。作品それ自体が運動していき、予想のつかない方向へと私自身をも巻き込んで進んでいくかのように――新年の初回は広島大学、その後、東京各地での上映へ。
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[ 2009/12/21 22:28 ] 上映報告(国内) | TB(0) | コメント(-)

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