【報告】東北大学(勝守真、寺本成彦、坂巻康司) 公式HP映画「哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡」

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【報告】東北大学(勝守真、寺本成彦、坂巻康司)

2010年12月17日、東北大学(川内北キャンパス)にて、勝守真(秋田大学)、寺本成彦(東北大学)、坂巻康司(同)とともに上映会がおこなわれた。東北地方での初の上映会で、秋田や山形、岩手など近隣県からも何人も足を運んでいただき、60名ほどが集まった。寒い中、遠方より足を運んでいただいた方に謝意を表わしたい。

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(左から 坂巻康司、寺本成彦、勝守真)

勝守真氏は、日本の現実と比べて、映画は夢物語を語っていることに驚いたと口火を切った。旧来の学問分野が成り立たなくなると同時に、カルチュラル・スタディーズ的な学際的研究もまた難しくなっているのではないか。映画では「抵抗」が強調されるが、コレージュが掲げる「領域交差intersection」には戦いの要素はあるのか。異なる学問分野が仲良く混ざり合うという心地よさにも聞こえる。

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寺本成彦氏は、デリダの支持者として、また、近年の人文学の危機という問題意識から登壇しているとまず、自らの立場を表明した。デリダは言葉に対する執拗な反省をおこなうことで、文学への揺るぎない信念を指し示してくれる。また、近年、国際や人間といったキーワードを加えて新しい学部学科が創設されているが、それはたんなる融合や混合以上の何かを生み出しているだろうか。

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坂巻康司氏は、この映画は巡回上映という形式で思想の運動を成功させているが、しかし、この映画自体に運動性が欠如しているのではないか、と難点を指摘した。

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会場からは興味深い質問が相次いだ。「秋田の近所の図書館にはカントの『純粋理性批判』さえ所蔵していない。哲学の可能性が身近に感じられない。日本では哲学は専門的なもので、一般人の意識からは遠く、できれば避けたいもののように思える」が最後の問い。登壇者3名が誠実に応答し、私はこう答えた――「哲学は専門的であると同時に、「知への愛」として思考する欲望一般をも指す。「哲学への権利」は奇妙な言葉で、「への」という表現によって「哲学とは何か」を問う。哲学の可能性があるのかないのか、とは別の意味で、「哲学への権利」は開かれており、それをあなたに伝えるために私は東北までやって来た。」
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[ 2010/12/17 09:24 ] 上映報告(国内) | TB(0) | コメント(-)

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