ミドルセックス大学哲学科の閉鎖に抗する公開書簡 公式HP映画「哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡」

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ミドルセックス大学哲学科の閉鎖に抗する公開書簡

ryuミドルセックス大学の哲学科の閉鎖への懸念を話し合うべく、5月4日午前に学生たちは学部長ら大学側との会談を設けていた。だが、キャンパスに到着した学生たちは、「前日の夜に会談はキャンセルされた」との通知を知った。警備員は学生らが廊下に立ち入ろうとするのを阻止して警察を呼んだが、幸い警察は手出しをしなかった。学生たちは学部長室のすぐ近くにある会議室を占拠。約束していた学部長との話し合いがおこなわれるべく抗議している。

今回の閉鎖に抗議して、哲学研究者たちが同大学関係者(副学長や学科長)宛てに書簡を送っている。数十の書簡は公開されて、「ミドルセックス大学の哲学を救おう(Save Middlesex Philosophy)」 http://savemdxphil.wordpress.com/ のサイトに掲載されている。その一部の抄訳を紹介しておきたい。

イギリスとアメリカの哲学プログラムの大半が分析哲学に焦点を絞っているのに対して、ミドルセックス大学では優れた教師と学生たちがヨーロッパ思想に関連する問題に取り組んでいます。事実、この点で、アメリカ、イギリス、オーストラリアの哲学科において、ミドルセックス大学の水準を超える学科があるとは思えません。かくも独特で重要な哲学プログラムを喪失することは、教師と学生にとって恥でしょう。この喪失はイギリスのみならず、アメリカや他の地域の人々にとっても甚大です。――マイケル・ハート(デューク大学)

私は今回の決定が覆されることを強く願います。大学のために、イギリスの知的生活のために、とりわけ、哲学という伝統的で不可欠な世界的な学問分野の未来のために。――ノーム・チョムスキー

今回の決定を再検討していただいと主張せざるをえません。現代ヨーロッパ哲学研究センターの閉鎖は、ミドルセックス大学のみならず、イギリスの大学制度の評判、さらには、その文化的生活にまで甚大な損害を与えると思うからです。――アレクサンダー・ガルシア・デュットマン(ロンドン大学ゴールドスミス校)

この私の抗議文のような手紙をあなた方は確実にたくさん受けとることでしょう。御自身が危機に曝している当の哲学科の評判を実感して、あなた方はどことなく満足されているのではないでしょうか。破滅的な決定の再検討をうながすべく数多くの声があがっていますが、そのなかに私の声が加わることを嬉しく思います。――ジェフリー・ベニントン(エモリー大学)

南米や東アジアの大学院生のあいだでも、ミドルセックス大学の哲学センターのことはよく知られています。北米や西欧の大半の哲学プログラムとは異なり、この哲学センターは欧米の外でどんな知的な活動が起こっているのかに対してきわめて敏感です。また、グローバルで学際的なプロジェクト(MultitudesやRadical Philosophy、Traces)にも参与してきました。――酒井直樹(コーネル大学)

ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチでは、多くの大学院生がイギリスでの哲学といえばミドルセックス大学のことを思い浮かべ、その哲学科の教員の著作を読んでいます。〔…〕成功しているプログラムを閉鎖するよりも、想像力をもって投資をおこなう道を見つけ出すべきです。哲学科はあなた方の大学の冠の宝石なのですよ。――サイモン・クリッチリー(ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチ哲学科長)

ミドルセックス大学で哲学を学び教える多くの書き手たちの友人として、また出版人として、哲学科が脅威に曝されていることを本日知って驚愕しています。私は今回の決定が覆されることを強く望みます。〔…〕ヴェルソ出版は、この決定と戦っているミドルセックス大学哲学科の教員、スタッフ、学生を支持いたします。――ジャコブ・スティーヴンス(ヴェルソ出版)〔Verso Booksはヨーロッパ思想関係の書籍を多く刊行しているニューヨークの出版社〕

ほかにも、エティエンヌ・バリバール、ポール・パットン、フランソワ・キュッセ、ヨーロッパ哲学学会などの書簡が掲載されている。
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[ 2010/05/04 22:56 ] ミドルセックス大学問題 | TB(0) | コメント(-)

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