公式HP映画「哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡」

本ブログでの情報はすべて個人HPに移動しました。今後はそちらでの閲覧をお願いします。⇒http://www.comp.tmu.ac.jp/nishiyama/

ホーム > アーカイブ - 2011年06月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

【報告】九州産業大学(アルノー・フランソワ、後藤正英、藤田尚志)

2011年6月18日、九州産業大学にて、『哲学への権利』の上映・討論会がおこなわれ、アルノー・フランソワ(トゥールーズ大学)、後藤正英(佐賀大学)が登壇した(司会:藤田尚志〔九州産業大学〕)。国際シンポジウム「制度と運動――哲学への権利をめぐる問い」の一環で、午後はフランス語・ドイツ語で各人の発表がおこなわれた(約30名の参加)。

DSC02675.jpg
(後藤、西山、フランソワ、藤田氏)

アルノー・フランソワ氏によれば、本作が2009年に撮られたことは象徴的で、その時期フランスでは大学改革(大学の新自由主義的な自律化、若者の初期雇用契約の柔軟化、教員の身分規定の改革など)とこれに対する教員・学生の抵抗運動が過熱していた。高校の哲学教師の自由な研究が困難になったり、見込まれる成果や利益をもとにして研究資金が競争的に配分されるなど、フランスでも哲学の立場が危ういことを生々しく報告した。

フランソワ氏は、そうした困難な現状でも、「哲学は役に立たないから役に立つ」という逆説的な正当化に訴えるのは得策ではないとする。哲学も必ず何かの役に立つ。例えば、まさに「役に立つ」という有用性を概念的に分析することができる。また、本作では「抵抗」が印象的な仕方で何度も提示されるが、哲学を存続させようとする努力においてこそ、哲学は生じるだろう。批判的思考としての哲学はあらゆる社会にとって自明の事実ではない。もし哲学がなかったらどうなるのか、私たちはいかなる野蛮に直面するのか、と自覚することが重要である。

DSC02676.jpg

後藤氏は共同研究とは何かと批判的に言及。大学で共同研究が実施される場合、漠然とした主題のもとに、さまざまな分野の教員が論文を書き、成果出版する場合が少なくない。各人のたんなる寄せ集めではなく、共同で何かを成し遂げるとは何かと、研究者は反省する必要があるのではないかと問題提起した。
スポンサーサイト
[ 2011/06/18 00:40 ] 上映報告(国内) | TB(0) | コメント(-)

「カイエ・モーリス・ブランショ」第1号

「カイエ・モーリス・ブランショ」第1号が刊行されました。1995-96年にジャック・デリダがブランショに送った6通の絵葉書が公表されています。また、ジャン=リュック・ナンシーやミシェル・ドゥギーらの論考、2008年5月にジゼル・ベルクマンらが国際哲学コレージュで開催した、ブランショの『文芸批評論集』の土曜書評会のテクストが掲載されています。

Cahiers Maurice Blanchot n 1
Les presses du réel, ISBN: 978-2-84066-441-3, 15 euro
http://www.lespressesdureel.com/EN/ouvrage.php?id=2086&menu=

IMG_cbl.jpg

img01927.jpg

Featuring: Derrida's postcards to Blanchot, essays by Jean-Luc Nancy, Didier Cahen, Kevin Hart, Michel Deguy, lectures at the Collège International de Philosophie (Gisèle Berkman, Danielle Cohen-Levinas, Leslie Hill, Michael Holland), studies (Jérémie Majorel, Daniel Dobbels, Yuji Nishiyama)...
[ 2011/06/12 15:59 ] 公刊物 | TB(0) | コメント(-)

2011年6月イベント予定

PFF.jpg

6月18日(土)10:00-18:00
九州産業大学
15号館1F 15103教室
「制度と運動――哲学への権利をめぐる問い」
Institution et mouvement Questions du droit à la philosophie

第1部:映画『哲学への権利』上映会(10:00-11:30)
 監督を囲んで参加者による討議(11:30-12:30)
第2部:国際シンポジウム「制度と運動――哲学への権利をめぐる問い」(14:00-18:00)
 アルノー・フランソワ(トゥールーズ大学、エラスムス・ムンドゥス)、藤田尚志(九州産業大学)
 後藤正英(佐賀大学)、西山雄二(首都大学東京、CIPh)
入場無料 使用言語:フランス語、ドイツ語
(講演などは日本語訳配布、質疑応答には翻訳がつきます)

JNYA Sympo0625s

6月26日(日)13.00-18.00
日本学術会議
講堂(東京メトロ千代田線「乃木坂」駅)
http://www.scj.go.jp/index.html
公開シンポジウム「若手研究者の考える,震災後の未来―学術に何ができるのか」
3月11日の東日本大震災を経て、若手研究者は各々の立場から現場でいかに活動し、いかに思考したのか。学術に関係する者は何を反省し、何を力に前に進むべきか。これからの日本の復興や新生に向けて、学術にはいかなる貢献ができるのか。各分野の第一線で活躍する若手研究者が、震災後の日本の展望を視野に入れながら、学術の未来を積極的に討議する。
USTREAM中継:http://www.ustream.tv/channel/jnya-earthquake
13:00 開会挨拶 駒井章治(奈良先端科学技術大学院大学)
セッション①「震災時,私たちはどう行動したか」
13:10-13:40「東北大での被災・原子核物理の研究者の貢献」関口仁子(東北大学)
13:40-14:10「東日本大震災現地調査報告と防災工学」高橋良和(京都大学)
14:10-14:40「災害医学(仮)」柳田素子(京都大学)
セッション②「学術知をどのように社会と共有するか」
14:40-15:10「震災後の科学知の情報発信」横山広美(東京大学)
15:10-15:40「「避難」と「混乱」―東日本大震災における「津波被災」と「心理的被災」に関する社会心理学的分析」関谷直也(東洋大学)
セッション③「未来への希望となる学術」
15:50-16:20「震災から3ヶ月半:東北大学のこれまでと今後」住井英二郎(東北大学)
16:20-16:50「カタストロフィの哲学」西山雄二(首都大学東京)
16:50-17:50 パネルディスカッション
18:00 閉会挨拶
司会:中村征樹(大阪大学)
主催:日本学術会議若手アカデミー委員会 若手アカデミー活動検討分科会
参加費無料 事前申込不要(先着300名)
[ 2011/06/01 23:44 ] 上映スケジュール | TB(0) | コメント(-)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。